それで、登記以外の仕事、例えば裁判だったり、破産関係はね。
これは、本当に面白いし、やりがいがある。
誰かの役に立っているって実感あるし、社会的正義に貢献できているんじゃないかなって思う。
よく、法律家は目の前の依頼者が第一だから正義なんて二の次だよって言ってる人いるけど、いやいや正義ってのは、社会の基礎だからね。
俺は民主主義よりも正義のほうが価値観は高いと思っている。
むしろ、民主主義は正義から生まれた価値観じゃないかな。
はい、だいぶ話が飛びましたが、裁判はおもろいよ。
これぞ、法律家だという醍醐味を味合わせてくれます。
訴状なんて、どこの本読んでも、雛形なんてないすよ。(典型訴訟は除く)
依頼者の話をどう聞くのか、何を聞くのか、これについてもマニュアルはないでしょう。
状況からどんな証拠を集めるべきか、有効な証拠がない場合はどう集めるか。
尋問をどうするか。
すべて自分の頭で考えなくてはなりません。
そして、これらに頭を悩ませ、熟考して出来上がった訴状等は、まだまだ未熟な部分も多いと思いますが、それは、今の自分が出せる最大限の知の結晶です。
で、自分が到達した知の結晶が、未熟だったら、裁判に負けるという結果で自分に返ってきます。当然依頼者に迷惑かけます。事件によっては取り返しがつかない不利益を依頼者に与えてしまうかもわかりません。
すべて自己責任です。
しかし、だからこそ裁判業務は面白いのです。
幸いにも私は、デビュー戦、最終的には和解という形でしたが、ほぼ勝利しました。
大変苦労しました。
振り返ると、そもそも勝ち筋な裁判だったかもしれません。だって相手悪徳業者だからね。
それでも、その達成感は、なんともいえない快感でしたね~
つづく